「1日で10万払う」パパ活で来たのは母と別れた実父だった
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ある日、いつもと同じようにパパ活アプリを開くと、一人の男性からメッセージが入っていた。「泊まりで10万円、半日の場合は5万円払う」という内容だった。
決して高くはないが、安すぎる訳でもない。順当な価格だったため、怪しむこともせずに美樹はすぐに、アプリから承諾の返信をした。
美樹は男性から指定されたカフェで、相手が来るのを待った。?相手は50代の男性で、黒縁のメガネ、今日はミックスツイードのコートを着ているという。
約束の時間から5分ほど過ぎた頃、カフェの入り口が開き、一人の男性が店に入ってきた。美樹は、男性の正体を確かめるべく、相手の顔を凝視した。
美樹は驚きのあまり、全身の血の気が引いていくのがわかったという。?相手の男性も、美樹を見て全身をこわばらせて絶句している。
待ち合わせの場所に現れたのは、5年前に家を出ていった実父、賢治(仮名・51歳)だった。
美樹が実父に会ったのは、母との離婚以来だった。父は浮気相手と再婚をし、2人の子供がいるという話を母から聞いていた。
??父は大手企業で、それなりの役職に就いている。このため「父親さえいれば、母も私も普通の暮らしができたはずだ」と、
悲しく惨めな気持ちで日々、父のことを恨んで生きてきた。
一生会わないだろうと思っていた父と、こんな形で再会するなんて...。
https://news.yahoo.co.jp/articles/63da84ca1df5fe52d8d00656ccf82ee53cb20421 パパ活で実の父親と出会う確率は、いったいどのぐらいだろう。
賢治は自分の愚かさを責めながら、ただ一言絞り出すように言った。
「美樹、ごめん。俺が悪かった。お前が本当はいい子なのは、俺が一番よくわかってる」
父はあらためて、これまで自分がしてきた仕打ちについて美樹に謝罪し、大学の学費や生活費は卒業までの二年間、自分が工面すると約束をした。結局、パパ活のことについてはお互いに一言も触れることなく、その約束だけをして父はカフェから去っていった。
あれから半年が経ち、美樹は学業に専念しながら就職活動を続けている。
父による定期的な仕送りのおかげで、美樹はパパ活なしでも暮らしていける余裕がある。母はなぜ急に仕送りが復活したのか、その理由を知る由もない。しかし、美樹は性懲りもせず他のパパ活アプリで、パパを物色する生活を続けている。
喉元を過ぎれば熱さ忘れるの言葉通り、いまでは以前よりさらに盛んに、毎日のようにパパ活で荒稼ぎをする日々だ。
「実の父親にパパ活したんだから、もう怖いものはないですよね。学生のうちに、稼げるだけ稼ぎます。美大生って、男の受けめっちゃいいんですよ」
そう笑う美樹は、どことなく寂しげだ。一度甘い蜜を覚えたら、もう逃れられない。キュレーターを目指す夢は、いつの日か叶うのだろうか。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています