メジャー通算48本塁打の右の大砲、ヤズマニー・トマス外野手(31)が日本球界への移籍を熱望していることが10日(日本時間11日)、分かった。
 キューバ出身のトマスは母国のプロリーグでプレーしていた12年11月にキューバ代表の一員として来日し、侍ジャパンと対戦。13年のWBCにも出場し、日本戦では大隣から本塁打を放つなど、6試合で打率・375、2本塁打、5打点をマークした。
 14年に亡命し、ダイヤモンドバックスと6年6850万ドル(約93億5000万円)の大型契約で合意。15年にメジャーデビューを果たし、2年目の16年には140試合、打率・272、31本塁打、83打点、OPS・820を記録した。メジャー通算成績は309試合、打率・266、48本塁打、163打点。
 19年を最後にメジャーの舞台から遠ざかっているトマスだが、大リーグ関係者によると、日本でプレーすることを熱望しており、現在はメキシコのウインターリーグで奮闘中。52試合で打率・333、8本塁打、46打点、OPS・896(出塁率・377、長打率・519)の好成績を残している。
 そのトマスを高く評価するのは、ブルージェイズ時代の11年に2冠に輝くなど、本塁打と打点のタイトルを2回ずつしているホセ・バティスタ(42)だ。昨年の東京五輪ではドミニカ共和国代表の一員として銅メダル獲得に貢献した親日家は「ヤズマニーのパワーは桁外れだし、広角に打つことができる上に三振が少ない。メジャーで30本打てることは証明済みでメキシコのウインターリーグでもボールをクラッシュしている」と評価。さらに「人柄も良く、だれからも愛されるキャラクターを持っている。NPBのチームにとって大きな戦力になると信じている」と、日本での成功に太鼓判を押した。