そう語るのは、自身もAmazonの下請けとして配達員をするAさんだ。Aさんが配達に入った会社でも、ポケモン新作“内引き”が大量に発生して大問題になったという。

「内引きをしたのは、入社したばかりの23歳の2人の従業員でした。お客さんに届けるはずの40本以上のポケモンを盗み、リサイクルショップに売っていました。ビッグタイトルの発売日はみんな忙しいうえに、配達用の車には監視カメラなどもついていないので、たしかに盗むことは難しくないんです。ただそんなことをしてもすぐにバレるに決まっていますよね、正直バカなのかなと思いました」(同前)

 当然Aさんの会社には「ポケモンが届いていない」という苦情が殺到し、すぐに事態が発覚。“内引き”をした2人の従業員は「そんな荷物は最初からなかった」と報告したという。

「社長がAmazonに追加発注をかけて、1~2日の遅れでお客さんの手元に届けました。致命的な問題にはならなかったようですが、当然40本以上のポケモンソフトは出てきません。お客さんは楽しみにしていたゲームの到着が遅れ、会社も大損失。許せませんね」

 Aさんの会社の配達担当地域に住み、Amazonでポケモンを購入したものの発売日に届かなかったという30代女性は、不満をもらした。

「2人の息子へのプレゼントとして、ポケモンのソフトを買いました。サイトによって特典が違うので別々のサイトで買い、その日はずっと待っていました。でもAmazonで買った方だけ一向に届かなくて、問い合わせると『投函先を間違えていた。回収して届けます』と。結局2日後に届いたのですが謝罪もなく、しかも楽しみにしていた特典もついておらず、結局返品して楽天で買い直しました」

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