https://news.yahoo.co.jp/articles/44f6285faffdca8fa3b89afd9e242fc6795ba8fc
日本ハムは何度も条件を見直して引き留めを図ったが、FA宣言をした時点で近藤の心はほぼ他球団への移籍に傾いていたというのだ。  
その理由は、金額でも年数でもなかった。  

「近藤は新庄剛志監督と相性が合わなかったんです。ファイターズで誰よりも勝利にこだわっていた選手ですから。
”優勝なんて目指しません”と言い放って、シーズン中も不可解な采配や選手起用を続けた監督への不信感は大きくなる一方だったようです。  

もちろん、球団側もそれを理解していました。新庄監督はよっぽどのことがないかぎり、来年で契約満了で退任する可能性が高い。
だから、球団側も交渉の席で『あと1年我慢して、来シーズンのオフにもう一度FAを行使するか考えてほしい』
というような話をして頭を下げたと聞きます」(在北海道テレビ局関係者)  もともと近藤はチームや北海道への愛着が人一倍強かった。
新球場の完成も楽しみにしていた。そんな男の中には「勝ちたい」という強い気持ちが芽生えていた。  

しかし、常識にとらわれないビッグボスの采配の結果、チームは最下位を独走した。  
そのタイミングでFA権を取得。優勝を狙える上に倍以上の年俸がもらえるチームからのオファーに魅力を感じないわけがない。
金銭面では太刀打ちできない日本ハムは苦肉の策で1年後の首脳陣の刷新までちらつかせたものの、時すでに遅しだった。