【AFP=時事】頭がはげていたインドのテレビ局幹部アタル・ラシードさん(30)は、格好良くなって、結婚したいだけだった。しかし、無害に思えた植毛手術が失敗に終わり、敗血症になり死亡した。

 ラシードさんは、一家の唯一の稼ぎ手だった。自分の家を持ち、姉妹2人を結婚させて、より良い暮らしを送りたいと夢見ていた。

 しかし、昨年デリー(Delhi)の診療所で植毛手術を受けた後、敗血症になり死亡した。頭部から全身に腫れが広がり、ひどく苦しんだという。

 母親のアシヤ・ベーガムさん(62)はAFPに対し、「息子はとても苦しんで亡くなった。肝臓が機能しなくなり、他の臓器も駄目になった」と話すと泣き崩れた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec032e392f7dc00943810d97adc9b1fdac2dd57b