彡(゚)(゚)「今日は…やきうが…」
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彡(-)(-)「無いし暇やなー今日も平和よのー」
プルルル…
彡(゚)(゚)「ん?また電話や」 (その少し前)
カレンダーを見る。
今日から、少し先の日付に目をやる。
24、そして25。
この日、俺には会いたい男がいた。
テル「…マキ、どうやろか…」
俺は一人つぶやいた。 先日番組の撮影で会った時にクリスマスのことを言い出せなかったのが悪かった。
もちろん、一緒に過ごしたいとは思っている。
それに快くYESと答えてくれるマキの姿も容易に目に浮かぶ。
しかしさすがに周りに人がいる時には言えないし、
だからといってLINEをするのも…。 付き合っているようないないような、微妙な関係なのも悪い。
先月札幌のホテルで二人快感に溺れた時間を思い出す。
あんなことをしながら、結局好きだとも付き合おうとも言えなかった。
親友の先に何があるのか確かめられない。
簡単な書類を出して、分かりやすく薬指にお揃いの銀色のアクセサリーをつける。
そんな関係ならどれだけ楽だっただろう。 大好きな人のことを考えているのに、悪いことばかり考えてしまう。
あの時ああしていれば、ああ言ってもらえれば、こんな自分は…。
ネガティブが止まらなくなる。
結局は、断られるのが怖いのだ。
もしそうなったら、俺たちはあとは遠ざかっていくだけになるだろう。
今までのこんな関係性がマキを傷つけていたと知ってしまうだろう。
マキのいない、自分だけがひとり残る。
たとえ断られない確率が99%あっても、
残りのその1%が俺はとてつもなく怖いのだ。 しかしそう思っていてもクリスマスは近づいている。
もう、少しズルい手段を取ってでもなんとかしなければ。
今日、やっと俺はそう決心し、
共通の友人に電話をかけた。
プルルル…
テル「あ、もしもし、ワイ?」 (現在)
彡(゚)(゚)「なんやテルか、どうしたんや」
テル「あの…さ、クリスマスのことなんやけど」
彡(゚)(゚)「クリスマス?ワイなら当然予定埋まっとるで、寝取り狙わんでや」
テル「お前はいいよ、あのさ…マキから何か聞いてない?」
彡(゚)(゚)「マキ?ああ……、いや、何も。どしたんや」
テル「いや、その、何か予定入ってるんかな…とか」
彡(゚)(゚)「はあ…」
テル「聞いてないんならすまんな…」
彡(゚)(゚)「ちょっと待っとき、おーい、宗隆、スマホ借りるでぇ」
彡(゚)(゚)「ここに…これで…」 通話の向こうのワイの声が消える。
テル「おーい?」
マキ「…あれ?テル?ワイ?」
テル「え?マキ?ワイ達と一緒におんの?」
マキ「いや違うけど…テルがそうかと」
テル「いや、俺はただ電話してて…」
彡(゚)(゚)「スマホ向かい合わせスピーカーモードの術や!昔こういうイタズラあったやろ」
彡(^)(^)「二人ともワイを通して相手の予定聞くなんてセコいことせず、ちゃんと二人で話し合うんやで、ク・リ・ス・マ・ス、のこと!」 マキ「や…そんな…」
テル「マキも電話してたん」
マキ「ま…まあ…ね」
テル「クリスマスのこと…?」
マキ「ごめん、俺謝らなきゃ…」
テル「なんで?」
マキ「俺、26とか予定あるから、そっち行けなくて…でも来てって頼むのも図々しいというか…」
テル「えっ、あっ…」
マキ「ごめん、それで連絡とか全然できなくて」
テル「バカ、行くに決まっとるやん」 マキ「え、マジで?いいの?」
テル「普通に、これじゃ断られたらって思って言い出せなかった俺の方がダサいやん」
マキ「断るって…そんなわけないじゃん」
テル「じゃあ、そっち行くから」
マキ「え、どっち?24?25?」
テル「泊まったらアカンの?」
マキ「あ、いや…全然アカンくないわ」
テル「思い出作ろうな」
マキ「まじ、そんなこと言ってくれるのか…嬉しい」 テル「あー、やっと話せた、スッキリした」
マキ「俺も…また、予定とか決めような、ほら、ワイの携帯借りっぱなしだし…」
彡(゚)(゚)「なんややっと気付いたんかい」
テル「ワイ、ありがと」
彡(^)(^)「構わんで~まあせいぜいお幸せにや」
マキ「じゃ、テルもワイも、また…」 電話を切って、そこからどんどん胸が高鳴ってくる。
体の中にイルミネーションが灯ったようだ。
少し音質の悪いマキの声が頭の中で反復される。
カレンダーに丸をつける。
少し経ったら、直接、電話しよう。
そして、何から決めようか。
TO BE CONTINUED… ~♪
https://www.youtube.com/watch?v=frm_eJCPv8M
ふと 見上げる空が四角だから 意味もなく孤独を感じてしまう
おまけに心はね 三角だし よくできたアスファルトに少し毒づく
君との約束まで あと何日あるかな
モドカシフローは今日も 僕の周りウロウロしてる
今どこいるかな
君が僕を好きなこと 知ってるはずなのに
不安・欲望入り混じり つい電話をしてしまう
君が喜ぶ何かを話さなくちゃ
近付きすぎて嫌われちゃったら 元も子もないのに
止まれないんです
~UNISON SQUARE GARDEN『クロスハート1号線(advantage in a long time)』 ※全てフィクションであり実在の人物には一切関係ありません!!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています