まもなく日本郵政を奈落の底に叩き込む模様
本日の株価は594円


文藝春秋 2022年9月号
「これじゃ楽天じゃなく『落胆』だ」

日本郵政(増田寛也社長)幹部らが楽天グループ(三木谷浩史会長兼社長)株の値動きに神経を尖らせている。郵政関係者から「これじゃ楽天じゃなく『落胆』だ」と怨嗟の声が漏れてくる。
郵政が楽天と資本業務提携に踏み切ったのは昨年3月のことだった。
第三者割当増資を引き受けたもので、うち郵政は約1500億円と最大の資金を拠出。
引き受け価格は、1株1145円だった

ところが楽天の株価は、今年に入ってからほぼ下落の一途。6月20日には一時、年初来安値となる582円にまで値を下げ、郵政の引き受け価格の半値に急接近する事態に陥った。

保有有価証券の時価が取得原価の50%以下に目減りすると、会計上で減損処理を迫られる。仮に楽天の株価が572.5円を下回れば郵政は少なくとも750億円の減損損失の計上を余儀なくされるわけで「増田社長ら首脳陣の顔色は一様に蒼ざめていた」(周辺筋)らしい。

楽天への出資を巡っては、当時の郵政に政府資本が約6割残っていたため、「事実上の国費による楽天救済ではないか」とも指摘されていた。

郵政内部ではすでに戦犯探しが始まっているという。