プロ棋士が初手で反則負け、将棋順位戦で波乱…後手番の千田七段「思い込んで準備進めていた」

 東京・千駄ヶ谷の将棋会館で22日に行われた将棋順位戦B級1組の
千田翔太七段-近藤誠也七段の対局で、「後手番」の千田七段が「初手」を指し、
午前10時の開始直後に反則負けとなった。



 順位戦はリーグ戦で、対局前にあらかじめ先後が決まっている。この日、
千田七段は後手番だったが、近藤七段が指す前に飛車先の歩を突き、初手「△8四歩」で反則負けとなった。

 同部屋では他棋戦の対局も行われており、竜王戦2組の対局をしていた深浦康市九段、
菅井竜也八段らが「えっ」という千田七段の声に反応し、その様子を見つめた。
千田七段は反則負けを了承し、1手も指されることなく、すぐに駒が片付けられた。

 公式戦で初の反則負けを喫した千田七段は「先手番だと思い込んで対局準備を進めていた。
対局を成立させることができず、申し訳ない気持ちです」と気丈に話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/223731e29fe0714980e31d1ccaea08d1c379ac94