ロッテの吉井理人監督(57)が22日、巨人から移籍したC・C・メルセデス投手(28)に「1試合あたり打者20人」のユニークなノルマを設定した。

 序盤は快調にアウトを重ねても、突然ガス欠を起こしてG党をガッカリさせてきた左腕に、クオリティ・スタート(QS=6回以上で自責点3以下)でも100球でもない、新たな目標が示された。

 「打者20人」は、先発ならクリーンアップに第3打席が回る手前。疲労や配球への慣れでリスクが高まってくる局面で、そこまでの結果にかかわらず継投に入る。吉井監督は「20人、本当にやっつけられたら、ゲームはほとんど決まる」と期待する一方で、勝利投手の権利などにはこだわらない方針。今季、20試合に先発してQSは半分以下の8試合だが、イニングや球数ではなく対戦打者数を決めることで、スタミナ配分や配球面にも変化が生じる可能性はある。