https://news.yahoo.co.jp/articles/0af82042a2043dc7b5b31e62f702c7606d7bec1d
「どうすれば阪神に残れますか?」 禁断の“トレード拒否”を模索…思い知った現実

 結果、当時のチームの“顔”である岡田彰布氏(現監督)の自宅に向かった。「西口さんが連れていってくれた。『そういう話なら、岡田さんに相談するのが一番やろ』ってね」。岡田氏は当時、労働組合日本プロ野球選手会会長を務めていた。
野田氏は、通告されたオリックスへのトレードを拒否する方法がないか、問い合わせた。「断るとペナルティがあることを教えてもらった。3か月か半年の出場停止とか、減俸などは覚悟しなければいけないとか……」。

 岡田氏はそれこそ、親身になって考えてくれた。だが、トレード拒否の選択は難しかった。すでに現場レベルでは成立しているトレードだけに「無理矢理(阪神に)残ってもやりにくいだろうとか、そういうアドバイスももらいました」。
複雑な思いを抱えながら野田氏は自宅に戻った。「岡田さんにいろいろ聞いて、もう(オリックスに)行くしかないんかと思って寝たのは覚えています」。それでも、できれば、夢であってほしいと願った。