0001それでも動く名無し
2022/12/25(日) 14:10:06.81ID:nuRKI7njrXMAShttps://news.yahoo.co.jp/articles/1ae816fdc0abe9b02e11508fddff155d2bf29105
ところが、そんな青春18きっぷを使った旅を新入社員の研修に取り入れた企業がある。それが島根県出雲市を本社に置く山陰パナソニック株式会社だ。
「青春18きっぷの旅を新入社員研修にした理由は、新入社員の面接時に『卒業から入社時までに、何をしたらいいですか?』という質問が多かったからです。その質問に対し、弊社の社長は『見識を深めるために旅に出たらいいんじゃないか』と答えていました。そうした経緯もあり、18きっぷで旅に出るという新入社員研修を実施することになったのです」と経緯を説明するのは、山陰パナソニック経営管理本部人財戦略部の船井亜由美さんだ。
今回、18きっぷの旅に出た新入社員は22名。業務の都合もあって全員が一斉に旅立つことはできなかったが、12月12日に17人、残る5人が19日に自宅の最寄駅から出発した。
新入社員たちの多くは島根県出身者で、日常の移動にもマイカーを使う。列車に乗った経験も数えるぐらいしかない。なかには、今回の旅が鉄道初体験という新入社員もいた。
計画や決断、危機回避能力の養成を期待
地元の駅なら見慣れた地名がたくさん並んでいるから、多少は迷うことがあっても案内表示板を見て行動できるだろう。だから、それほど難儀することはない。
しかし、島根県から山陰本線に乗り大阪駅や神戸駅、もしくは西へと進み博多駅あたりに到着してからは、数多くの試練が待ち受けている。これらの駅では、多くの路線が乗り入れている。
目的の列車に乗るためにホームを探し回ることになったり、乗り換えをミスって逆方向の列車に乗ってしまこともあるだろう。そうしたアクシデントも、「いい経験として活かせるようになる」と船井さんは言う。
「今回の旅は事前にどこへ行き、どういった行動をするのかといった計画書を提出してもらっています。しかし、会社から旅の内容について口出しをしていません。ただ、最低限のルールとして、18きっぷを支給したほかに1日1万円の旅費で飲食費や宿泊費をやりくりすることになっています。また、1日10人に話しかけることも課しています。そうした旅先での経験を通して、自分で物事を計画する力や決める力、問題が起きた時に危機を回避する能力などを養うことを期待しています」(同)
18きっぷを手に列車に乗り込んだ22人の新入社員たちは、事前に計画した目的地へと旅立っていった。新入社員たちは安否確認などの意味も含めて、インスタグラムに旅先の写真をあげることになっている。そのインスタグラムを見ると、栃木県まで行った猛者や四国で滝行を体験している新入社員もいた。