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「年末だから最後に会わないなんてアカンすよ」と多忙なオフの合間を縫って、俺に会いに来た。
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0001それでも動く名無し
垢版 |
2022/12/30(金) 04:41:01.09ID:tLIZZS4A0
12月25日が終わった。クリスマスの幻想的な装いが消え失せた街中は、数日後の新年を待ち侘びている。
監督を辞めてから迎える年末は、新しい景色に見えた。

「うっす、今年もお疲れっした!」
聞き慣れた声がして振り返ると、待ち合わせしていた男が現れた。寒い寒いと呟き、手を擦り合わせながら。

「お前、手袋はめて来る言うとったやんけ」
「あいたー!」
「ったく…ほら、貸したる」
商売道具の手がかじかんでは困るだろうと、身につけていた手袋を外して差し出す。しかしこいつが受け取ったのは片方だけだった。
「良いこと思いついたんすよ」
そう言いながら左手に手袋をはめると、残された片割れを持ったまま戸惑っていた俺の右手を掴んだ。
「つけてあげましょうか?」
「自分でやるわ!ボケ!アホ!」
厚意には甘えず自ら手袋をはめた。こうして、お互いの片手が冬の空気に晒される。
次にどうするかは何となく想像がついた。

「こういうことっす」
冷たくなった手と手が触れ合って、絡まる。するとそのままコートのポケットの中に仕舞われた。
俺たちがこんな真似をしていいのだろうか。
「ふふ、今日だけ特別ですから」
「……そやな」
寒いからしょうがないと自分を納得させた。繋いだばかりの手、今は冷たいけれどすぐに温まるだろう。

「僕たちカップルみたいっすね」
「調子乗んな、ボケ…アホ」
熱くなってしまった頬がバレませんようにと、心の中で願った。
0002それでも動く名無し
垢版 |
2022/12/30(金) 04:42:31.36ID:tLIZZS4A0
【あいたー】しまった(熊本弁)

年末年始書かんから今年は終わり
0003それでも動く名無し
垢版 |
2022/12/30(金) 04:49:45.76ID:0897WrHZ0
今日0時に立ててたやつとは違う奴なん?
0004それでも動く名無し
垢版 |
2022/12/30(金) 04:54:28.39ID:RlDSNliH0
何これ…
0005それでも動く名無し
垢版 |
2022/12/30(金) 05:02:12.05ID:jIPWWuwC0
明けましておめでとうございます(予祝).
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