前オリックスの吉田正尚外野手(29)と5年総額9000万ドル(約120億円)で契約したレッドソックスの地元紙ザ・リパブリカンは29日、「Rソックスは、吉田正尚が我慢強さとパワーでカイル・シュワバーのようなインパクトを与え得ると考えている」との見出しで特集した。

 昨季後半にRソックスに在籍したシュワバーは、今季はフィリーズで46本塁打を放ち、初のキング戴冠。チーム11年ぶりのポストシーズン進出、13年ぶりのワールドシリーズ進出に貢献した。

 吉田とシュワバーの共通点として、Rソックスは「過小評価されているパワー」「出塁する能力」「三振の少なさ」を挙げていると同紙は指摘。米大手スポーツサイト、ジ・アスレチックの「昨今の大リーグは空振りが非常に多いことを考えると、Rソックスは吉田が打席でラインアップ全体の印象を変え得る存在だと見ている」との報道も紹介した。

 吉田はオリックスからポスティング(入札)制度を用いてメジャー移籍したため、Rソックスの投資総額は、入札金と契約総額を合わせると1億537万5000ドル(約140億円)に膨らむ。

 今季はオリックスで119試合に出場し、打率・335、出塁率・447、21本塁打、88打点をマーク。80四球に対し、41三振しか記録しなかった。