昨年12月14日に開かれた入団会見。WBCについて質問が及ぶと、近藤の口調は自然と熱を帯びた。「栗山監督を世界一の人にしてあげたいなと思う」。日本ハムに入団した2012年、監督に就任したのが栗山監督だった。そして23年、運命が再び交差する。

 「(会見は)見ました。もう『近ちゃん、そんなとこで』って思いましたけど」。単独インタビューに応じた栗山監督は照れ隠しをするように笑った後、こう続けた。「ある意味、同期なんで。本当に自分の家族のように思ってきた。立場上、選ぶとまでは言えないけど、いい思いをさせてあげたいし、よくここまで成長したなっていうのもある。特別な選手であるのは間違いないので」

 栗山監督は新天地でのプレーにも太鼓判を押した。「(ソフトバンクと)いい契約ができてよかった。本当にプレッシャーが大きくかかる方がいい。あれだけの選手がいる中で責任を感じていると思うけど、追い込めば追い込むほど結果が出せる選手なんで」と、大型契約を結んだ〝教え子〟の活躍を予言した。