0001それでも動く名無し
2023/01/02(月) 15:23:41.36ID:TnF+otlNdhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2272e3baaee76271c65806f4d2eeed0b907d417d
ユーラシア大陸を西へと移動したフン族は農耕と牧畜を行きつ戻りつしていたが、ローマ帝国のドナウ川辺境地域での深刻な干ばつに直面して暴力的な略奪者になったとする研究が発表された。
論文著者である英ケンブリッジ大学考古学部のスザンネ・ハーケンベック准教授と同大学地理学部のウルフ・ビュントゲン教授は木の年輪に基づく新しい水文気候の復元と、考古学および歴史的証拠を評価した結果、この結論に至った。
4世紀から5世紀にかけてのフン族の東ヨーロッパと中央ヨーロッパへの侵入は「蛮族」のいわゆる「大移動」を引き起こし、ローマ帝国の崩壊につながった最初の危機と長い間見なされてきた。しかしフン族がどこからやってきて、実際に西ローマ帝国末期の地方にどのような影響を与えたのかは不明だった。
ビュントゲンとその同僚らによって木の年輪から復元された新しい気候データは、過去2000年間の年毎の気候の変化に関する情報を提供している。それによると、ハンガリーは4世紀と5世紀に異常なほど乾燥した夏を経験した。ハーケンベックとビュントゲンは気候の変動、特に420年から450年にかけての干ばつが東ヨーロッパのドナウ川とティサ川の氾濫原よりも広範に作物の収穫と動物の餌となる牧草地を減少させたのではないかと指摘する。
「木の年輪のデータは気候条件を人間の活動に年単位でリンクさせるすばらしい機会を与えてくれる。年輪の生化学的シグナルに記録された干ばつの時期が、この地域の略奪の激化と一致していることがわかった」とビュントゲンは説明した。