中日の吉川克也球団社長が4日、名古屋市内の球団事務所で行われた年賀式で、今季12年ぶりのV奪還へ向けてゲキを飛ばした。

 立浪監督就任1年目の昨季は6年ぶりの最下位に沈んだが、吉川社長は「残念ながら結果は最下位でしたが、それほどガッカリはしておりません。課題がハッキリしたということ。優勝チームのヤクルトには14勝10敗1分けと4つも勝ち越しましたのは非常に大きい。立浪監督は一昨年の就任会見で1年目は土台づくり、2年目は形づくりという発言をした。その発言通り、今オフにはトレードや外国人選手の獲得など非常に目まぐるしい動きをして、理想の形づくりを追い求めている。その形をいよいよ結果として出す年になった」と期待を寄せている。

 しかし、問題点も指摘。「一つはDeNAという苦手球団をつくってしまったということ。1年で25試合しかない中で12も借金をつくってしまったのは大いに反省材料。あとはビジターで13も借金をつくってしまった。この2つの課題を解決しなければ、優勝どころかAクラスもおぼつかないと考えている」と警鐘を鳴らす。

 それでも今オフの立浪竜はトレードで阿部、京田を放出して涌井、砂田を獲得。新外国人も大砲候補のアキーノ、アルモンテ、カリステと活発に戦力補強に動いた。

 吉川社長は「大幅に戦力を入れ替えて、苦手意識のない新しい戦力が入ってきた。彼らが新しい力となって苦手意識を払拭してくれるものと考えています。ドラゴンズは11年間、優勝がありません。ファンも名古屋の皆さんも待ち焦がれている。そろそろ優勝しないと、ドラゴンズファンが段々と離れていってしまう。新しい力を得て、ぜひ今年は優勝を目指して頑張っていただきたい」と熱く語った。
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