0001それでも動く名無し
2023/01/05(木) 01:54:56.90ID:zP2XTuDw0遂にあの計画の日が訪れた。その晩の私は塾があったので一人で帰って彩と高橋だけが夜まで学校の近くのファミレスに残ることになった。誰もいなくなる時間を見計らって実行することになっていたのだが、塾が終わった私は結局面倒になって行かなかった。その次の日の朝に私は連絡を受けた。
高校のプールに侵入した高橋が死んだ。
高橋は最近うざかったので私は悲しいどころかむしろ清々しかった。死因は転倒して頭を打っての溺死だったらしい。
数週間してからやっと彩に会えた。
「彩は自殺して。」
私は試しにそう言ってみた。
次の日彩は死んだ。自殺だった。彩はいい奴だったので少し悲しかったが、わがままな時もあるのでおおむね死んでよかった。
一体これは誰にとっての報いだったのであろうか?高橋か?彩か?あるいは私?長い間考えてみたけれども、どれも違うのだ。多分。