ゴッホ「ひまわり」相続人、SOMPOを提訴 所有権巡り
絵画返還と損害賠償7.5億ドル要求

【ニューヨーク=伴百江】SOMPOホールディングスが保有するゴッホの絵画「ひまわり」の所有権を巡り、ナチスの犠牲者の遺族で相続人が同社を米連邦裁判所に提訴したことがわかった。絵画そのものの返還または絵画の時価相当額、さらに損害賠償約7.5億ドル(約1000億円)の支払いを求めている。原告は、SOMPOの前身のひとつである旧安田火災海上保険が絵画の出所を十分調査せずに購入し、マーケティングに利用したことは不当だとしている。これに対し、SOMPO側は「『ひまわり』の所有権を全面的に擁護していく」と述べている。