日本ハムの本拠地となる北海道北広島市の新球場「エスコンフィールド北海道」で5日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。開閉式の切り妻屋根に天然芝のフィールドを備えており、3月に開業を控える。

 式典に出席した川村浩二球団社長兼オーナー代行は「最高の施設。魂を込めて新しいエンターテインメントを創造していきたい。夢と愛着を感じてもらえる空間、北海道のシンボルを作り上げていきたい」とあいさつし、北広島市の上野正三市長は「世界でまだ見ぬ球場。来られる方が、この魅力をふんだんに味わっていただけるよう、我々も引き続き日本ハムと連携して取り組んで行きたい」と、気を引き締めた。

 20年5月1日から始まった工事には延べ65万人以上が作業にあたり、23年1月4日には日本ハム球団事務所の移転が完了。式典に参加した稲葉篤紀ゼネラルマネジャーは「改めて狭い。右翼が近く感じた。本塁打が出やすい球場なので、戦い方が変わっていくのかなと思う」と新球場の感想を口にし「(作業に従事した)65万人の思いや魂を引き継いでいきたい。チームとしては勝っていくことが恩返しになると思うので、優勝できるようにやっていきたい」と話した。