0001それでも動く名無し
2023/01/06(金) 19:12:26.26ID:mgoBMsS70金本政権発足に伴い、15年オフから阪神の投手コーチに就任した金村氏は、ブルペン担当として中継ぎ陣の強化に注力。藤川球児、桑原謙太郎、ラファエル・ドリス、ピアース・ジョンソン、岩崎優、島本浩也、ロベルト・スアレスら豊富な駒を揃え、鉄壁の方程式でチームを支え続けた。そんな金村氏が「矢野監督の顔を見るのもつらかった」と振り返ったのが、開幕から1勝15敗1分けとドン底のスタートを余儀なくされた昨季の4月。ベンチのムードも落ち込み、借金が雪ダルマ式に膨らみ続ける日々の中、知られざる一つのターニングポイントがあったという。
それは4月21日のDeNA戦(横浜)。阪神は小野寺の満塁ホームランなどもあり、5―3とゲーム序盤でリードを奪うことに成功。4回からは2番手として馬場がマウンドに上がった。ところが馬場は楠本にソロアーチを献上し5―4の1点差に詰め寄られる。「馬場はブルペンからあまり良くなかった。でも矢野監督は(続く5回も)馬場にもう1イニング行かせると。僕は大反対したんです。雨も降っていましたし、『いいピッチャーに交代させた方がいいですよ』と。でも矢野監督は馬場を続投させた」(金村氏)。
金村氏の危惧は的中し、馬場は次の回で3点を失い逆転を許す。試合開始直後から振り続けていた雨脚が強まったこともありゲームは6回悪天候コールドの5―7で終了。勝てたかもしれない試合を落とした指揮官の采配は、当時のチーム状況もあり多くの批判を浴びることになってしまった。