「僕から逃げ切らないとアカンすよ」賞金が欲しければ、この男に捕まってはいけない。
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駆け出した逃走者を追うハンターの足音が、すぐ側に迫っている。
一度でも姿を見失わせることができれば追跡は止まるが、選択肢を間違えてはならない。
どんなに広い建物でも行き止まりが存在するのだ。
つまり、一瞬のミスが命取りとなる。
角を曲がった先、逃走者は言葉を失った。
逃げる場所がない。
自信を持って選んだはずの分かれ道を、選択肢を間違えていた。
そうして束の間の逃走劇は終わりを迎えたのだった。
「確保っす。油断したらアカンすよ」
「油断してへんわボケ、アホ…ってよう喋るハンターやな? 設定忘れたか?」
「アンドロイドでもなく神様でもなく、人間です」
表情を崩さないはずのハンターが、にやりと笑って言った。
どこか勝ち誇ったような顔に、逃走者は悔しそうに唇を噛む。
何も言い返せない。捕まってしまった時点で囚われの身となるのだ。
降参だと、自身の肩を掴んでいるハンターの手を払いのけようとした時、その手は肩から喉元へと移った。 「ッ、やめろ!」
「罰、ですから」
逃走者が感じていた悪い予感が当たった。
罰だと言われた意味は分からなかったが、何かスイッチが入ってしまったことは明確である。
ハンターの手が喉や耳を撫でる一方で、空いていた彼の片手が突然、逃走者のボトムスのウエスト部分から滑り込んだ。
下半身に、それも肌を直に触れられた体が小さく跳ねる。
「僕、男の人の筋肉が好きで…」
侵入した手が腹筋、そして鼠径部をいやらしくなぞっていく。
眠っていたはずの熱が強制的に引き起こされ、逃走者は瞼をぎゅっと閉じて必死に耐えた。
「かたい……えっち」
吐息混じりの声が、逃走者の耳元で囁く。
もう、逃れる術はない。
「───っていうシナリオはどうですか?」
「んなもん絶対放送でけへんわ!」
机を叩きながら先生はツッコんだ。
「実は続きあるんすよ」とは言えない空気である。 今日は年末の逃走ネタ
ネタ切れしたから次回不定期で3、4時ごろに さっきテルがマキとムネのどっちを選ぶかで葛藤してたやつと同じ作者?
筆早すぎやろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています