2022年の大晦日、都内の書店で岸田文雄首相は、正月休暇に読む書籍を15冊購入した。

 なかでも注目を集めたのが、ロシアの文豪・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)全5巻だ。


「じつは首相は、休暇中に『カラマーゾフ』を読み切れませんでした。『これは無理だな』とすぐに諦め、くだんの長男に『読んで内容を教えてくれ』と託したそうです」(官邸関係者)

 ここにきて防衛増税、原発の新設や再稼働などの“決断”を連発していた岸田首相にとっては、屈辱の放り出しとなってしまった。

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