日本将棋連盟は13日、マスク不着用により反則負けを喫した佐藤天彦九段(34)からの不服申立を却下すると発表した。12日の常務会で決定した。

佐藤九段は昨年10月28日のA級順位戦で永瀬拓矢王座(30)と対局した際、終盤に計1時間ほどマスクを外した。
同連盟は昨年2月から、新型コロナウイルス感染防止を目的に対局時のマスク装着を義務化する臨時規定を定めており、
佐藤九段の行為はこの規定に抵触するとして反則負けとなった。

これに対し佐藤九段は11月1日に不服申立書を提出。
マスクを長時間外した行為は認めながらも故意ではなく、
反則負けは相当性を欠くと主張し、処分撤回、対局のやり直しなどを求めた。
連盟では弁護士を交えて事実関係の調査などを行い、
処分は「妥当な判断」で、判定の取り消しや対局のやり直しについてはいずれも認めないとした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e247e94cd71fcd699b3bae6ccd637ca64c86475