遠藤保仁

>冷静さを失わないために僕自身が心がけていることは、プレー中でも笑顔でいること。苦しいときやうまくいかないときに一度笑ってみると、不思議ですが自然と冷静になれます。そのメカニズムはわからないけど、笑顔になることで心に余裕が生まれて、周りの視野が広くなる感覚があります。

試合中に笑ったりすると、「気合が足りない」「もっと本気でやれ」という印象を与えるかもしれません。
ですが、気むずかしい顔をしていたからといって、ゴールが入るわけではない。苦しいときでも冷静さを維持していたほうが、ゴールにつながる可能性は高くなります。

また、笑顔を見せることで、心理面で敵チームより優位に立てるというメリットもあります。後半の正念場ともいえる時間帯に笑っていたら、「あいつ、まだ余裕があるのか。やばいな」と敵の選手は思うのではないでしょうか。
逆に、イライラしている顔や疲れている顔を見せたら、「あいつは余裕を失っているからチャンスだ」と敵に思われ、心理的に不利な状況に陥りかねません」

ミスをしたときも、落ち込むくらいなら笑顔を見せたほうがいい。
ミスをすると精神的にショックを受けて下を向いてしまう選手がいます。下を向けばいっそう沈んだ気持ちになって冷静さを失い視野が狭くなる。
また、敵の選手に自信をもたせる結果にもなってしまいます。試合中に下を向いて、いいことなどひとつもないのです。

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