0001それでも動く名無し
2023/01/15(日) 11:51:52.05ID:t0FC2+5N024歳で将来を嘱望されDeNAベイスターズへ入団した、倉本寿彦さんだ。
「あの頃は若かったですね（笑）」若き日を回想する倉本寿彦は、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。日本シリーズで、俺がMVPを取って活躍する夢を」
倉本さんは27歳の時にフルイニングの影響で中節骨剥離骨折にかかり、5年間1軍と2軍と行き来する生活を続けたが
結局1軍に定着することはなく、ベイスタースから戦力外通告を受けた。
今はやみつき丼屋を営む傍ら、地元の少年野球のコーチを勤めている。
暖簾の屋号の文字はベイスターズの石井コーチの手によるものだ。
「いらっしゃい」。茅ヶ崎駅東口から歩いて3分。
「やみつき丼 T-倉本」のベイスターズブルー色の暖簾をくぐって店内に入ると白いタオルを
頭に巻いた倉本寿彦さんと妻、タケさんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『T-倉本』という文字は石井さんに書いて
いただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった。
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
倉本さんは本当に嬉しそうに、僕たちに語ってくれた。
とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「やみつき丼好きは飛行機に乗ってハマスタまで食べ歩きに出かける時代でしょ。
ボクが修業したハマスタのコラボ―メニュー『倉本のやみつき丼』のものは塩豚バラがベースなのが特徴だから
一般的なやみつき丼を食べている関東人にはモノ足りないようなんです。
それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつてのライバルで現ベイスターズ主将の牧について尋ねると…
「知ってます？2年目の成績は僕の方が(シーズン安打数)上だったんですよ？」と、おどけ
「俺も怪我さえ無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。今度はこの、やみつき丼で日本一になれるよう、
がんばるだけです！」
（写真）やみつき丼を手に持つ倉本さん
