大阪湾の淀川河口近くで見つかったオスのマッコウクジラ(体長約15メートル)が湾外に出ていった。大阪市が19日、死体を載せた作業船(バージ船)で運んだ。和歌山県と徳島県に挟まれた紀伊水道の沖で同日午後、海底に沈める。

 午前4時50分ごろ、大阪市此花区の桜島岸壁。オレンジ色のライトを照らした船が動きだし、ゆっくりと沖の方角の暗闇に消えた。クジラを載せた作業船を引く、2隻の船とみられる。

 体重約38トンのクジラの死体を沈めるため、計約30トンのコンクリートが取り付けられているという。目的地に着けば作業船の底を開けて、海に帰す。

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