公務員の有給の休息時間の見直しに伴い、県庁や市役所の昼休み時間を短縮したところ、ランチ客が減った周辺の飲食店から「昼休み時間を元に戻して」と悲鳴が上がっている。

新潟市役所周辺の飲食店は22日、元に戻すなどの見直しを市長に嘆願、岩手県庁では反対の声に押され、昼休みを原則1時間に戻し、終業時間を15分遅らせる方針を決めた。

新潟市役所は4月から昼休みを1時間から45分間に短縮したところ、庁舎内の食堂などで昼食を済ませる職員が増え、周辺の店のランチ客はめっきり減った。

このため、飲食店16店は「市・昼休憩15分短縮を見直す会」を結成。市役所周辺の25店にアンケートした結果、一日平均来客数が21人以上減ったり、5割以上売り上げが減ったりする店があった。25店全店で来客数、売り上げともに落ち込む“危機”に見舞われている。

同会は22日、昼休みを1時間に戻すよう求める嘆願書と、43人の店長らが市長あてに書いた手紙に、アンケート結果を添えて市に提出した。市は見直しを急ぐ方針だ。