1R終了・・・
こんな筈はねえ・・・ボクシングは確かに素人、だが相手はあの梅宮・・・
TVを見た限りじゃ、下らねえ名言だけ残して結果を一つも残さなかったあの口だけ大将
あの梅宮がここまで強いのか?これ程までに差があるのか?
今初めて現実となって押し寄せるファイトクラブ・・・田中は戸惑いを隠せない
興奮覚めやらぬ目付きで田中を見据える梅宮・・・
「なあ・・・痛いだろう?これが現実・・・これがボクシングだ!
どうだ?思った通りファイトクラブはおとぎ話だったか?
どうなんだ?もう終わりか?さあ立てよ!もっと教えてやるよ!」

竹原「おい、もうやめたほうが方がいいんじゃないの?」
田中「全然大丈夫っすよ、これからですよ」

誰が見てもこれ以上のスパーリングは続行不可能、しかしその事を告げる竹原の言葉にも田中は耳を貸さない
試合前、田中はリングに這いつくばる姿など夢想だにしていなかったはず・・・
だが現実は目の前から消え失せはしない・・・
しょぼい筈のファイトクラブ、弱いはずの梅宮・・・
「そんなもの、いつでもひねりつぶせる!」そう思っていたから大口を叩いた
だが何だこの現実は・・・なぜ俺がこんな事になってるんだ・・・
口だけのカス野郎を見る目で俺を見る竹原
俺があの梅宮に負ける?認めねえ、何かの間違いだ、負けるわけにいかない!
自信もいきがりも、全て梅宮の拳で打ち砕かれた田中を、ギリギリで支える思い・・・
そして第2ラウンドのゴング

しかしこの後、田中がとんでもない行動に!!!