名古屋・東山動植物園　最高齢オオアリクイ（２９）死ぬ
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230120/3000027101.html

名古屋市の東山動植物園で飼育されていた国内最高齢のオオアリクイが２０日死にました。

東山動植物園で飼育されていたオスのオオアリクイ「アント」は、１９９３年にアメリカの動物園で生まれ、生後半年で東山動植物園にやってきました。
アントは、通常のエサ以外にも、飼育員が園の裏手の山などから木を飼育スペースに持ち込むと、木の穴から舌を入れて、アリを探して食べるなど、野生での生活を思わせる活発な性格で、メスのオオアリクイとのあいだに、３頭の子どもも生まれました。
一方、去年１２月ごろからは食欲が落ちて、立ち上がることも難しくなっていたということで、園では、食欲を増進させる薬を投薬するなどしていましたが、２０日昼ごろ、死んでいるのを飼育員が見つけたということです。
死因は老衰とみられるということです。
オオアリクイは、国際自然保護連合が定める絶滅危惧種に指定されていて、アントは、国内で飼育されている１７頭の中では、最高齢の２９歳でした。
東山動植物園では、２１日から来月５日まで園内に献花台を設けることにしています。