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2022年11月、コロナ禍でパチンコホールから離れていた顧客が待ち望んだ「スマートパチスロ(スマスロ)」が導入された。メダルに触れないため、コロナの感染防止策にもなる。休眠層の掘り起こしや現行規格より射幸性やゲーム性が高く、否が応でもパチンコホールの期待値は高まった。こうして高額な遊技台やユニット、サーバーへの投資を多くのホールが実施した。

 一方で、資金力の乏しい小・零細規模のホールでは、投資負担の重いスマスロ導入には二の足を踏んだ。

 スマスロは稼働したばかりで判断は時期尚早だが、ホール関係者によると、スマスロ導入店に顧客が流入し、年末年始のかきいれ時の売上には差が出たという。ただ、期待したほどの効果はなかったとのホールの声が多い。

 首都圏で導入したホールの担当者によると、「(スマスロの)稼働当初は、想定以上の売上が上がった」としたが、「射幸性が高まった分、顧客の資金的な負担も重く、年明け以降は稼働率や売上に陰りが見え始めた」という。

 「店内のパチンコ利用客がスマスロに流れるケースが多い。スロットは売上増で、パチンコが減少。全体の売上は期待した水準に達していない」(同担当者)と分析する。

 スマスロでも機種によって、稼働や売上が大きく異なる。2023年は台数確保の段階からシビアな機種選びが加速しそうだ。