中国産のカット野菜を「国産」と偽って販売したとして、九州農政局は20日、野菜加工販売のベジプロ(鹿児島市、西原正信代表取締役)に対し、食品表示法に基づく是正指示を出した。2月20日までに再発防止策などをまとめた報告書を提出するよう求めている。

 農政局によると、ベジプロは2020年10月~21年10月、中国産のカットゴボウ15トン、カットニンジン20トンを仕入れたにもかかわらず、「国産」と表示して流通業者や製造業者に販売した。21年10月から約1年かけて複数回立ち入り検査し、不正を確認した。

 是正指示には、販売する食品全ての表示点検、偽装の原因究明・分析、チェック体制の強化・拡充などが盛り込まれている。

 ベジプロの橋本欣也営業部長は「製造能力を超える注文に効率よく応じるため、皮をむいたり、泥を落としたりする必要のない中国産を使ってしまった。信頼を裏切り申し訳ない。既に改善策を講じており、二度と繰り返さないように努める」と話した。

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