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阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が8日、“未来のスター”との競争を宣言した。兵庫・鳴尾浜で約3時間の自主練習。参考にしている打者に、米ルイジアナ州立大2年のトミー・ホワイト内野手(19)を挙げた。米球界に詳しい即戦力ルーキーのお手本は、意外にもアマチュアの大砲。「年下の選手も見て勉強しています。これからメジャーリーガーになる選手も。刺激として見ています」と明かした。

 ホワイトはメジャー注目の逸材だ。昨年、転校前のノースカロライナ州立大入学直後に初出場から8戦9発の衝撃デビュー。“スーパー1年生”とMLB公式サイトでも紹介された。特大本塁打を意味する野球用語「タンク」から“トミー・タンク”の愛称を持つスター候補。森下は「プロではなく、まだメジャーで活躍していない境遇が一緒」と自身に重ね、ホワイトを含む海外の若手スラッガーの打撃にも「意外とコンパクト。手先ではなく体全体で打っている」と注目した。

 「将来的に自分もメジャーに」と野望を語る男はバットも“米仕様”だ。中大では、多くの大リーガーが愛用するオールド・ヒッコリー製を使用。ヘッドが重く、グリップエンドが小さなモデル。「外国っぽい型。振り抜きやすい」とプロ入り前にミズノ社に同型を発注した。9日からは新人合同自主トレ。「いきなり上を見るのでなく、同年代や年下の未熟なところからも技術をつかみ、いずれメジャーリーガーのように」と、海の向こうの大学生とも競い合って成長していく。