誰もいない教室で同級生の財布から現金を盗んだとして、県警少年捜査課と戸塚署は17日、窃盗の疑いで、横浜市港南区、高校2年の少年(17)を逮捕した。

逮捕容疑は、昨年11月1日午前9時ごろから同11時50分ごろまでの間、同市内の高校の教室で、2年生22人の財布から現金計27万5千円を盗んだ、としている。少年は「確かに俺は教室内の同級生の財布から金を盗んだことは間違いありません」と供述、容疑を認めている。

署によると、少年は当時この高校の2年生として在籍。体育の授業中で誰もいなくなった二つの教室に入って現金を盗んだ。その日に複数の生徒から、現金がなくなっていると教員に相談があり、学校側は署に一般通報した。

駆け付けた署員が少年の所持品を捜索すると、現金計24万2千円が発見された。少年はその際には否認したが、2週間ほどたってから父親と署に出頭した。

この高校では昨年10月にも、複数の生徒の現金が盗まれたり、少年の所持品から他の生徒の財布が見つかったりしており、県警は関連を調べている。