次回予告
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ロッチナの手を逃れたキリコを待っていたのは、また地獄だった。
破壊の後に住み着いた欲望と暴力。
百年戦争が生み出したソドムの街。
悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここは惑星メルキアのゴモラ。
次回「ウド」。
来週もキリコと地獄に付き合ってもらう。 食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。
牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。
あらゆる悪徳が武装するウドの街。
ここは百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの市。
キリコの躰に染みついた硝煙の臭いに惹かれて、危険な奴らが集まってくる。
次回「出会い」。
キリコが飲むウドのコーヒーは苦い。 かつて、あの重々しき歌に送られた戦士たち。
故国を守る誇りを厚い装甲に包んだアーマード・トルーパーの、ここは墓場。
無数のカリギュラたちの、ギラつく欲望に晒されてコロッセロに引き出されるウドの街の拳闘士。
魂無きボトムズたちが、ただ己の生存を賭けて激突する。
次回「バトリング」。
回るターレットから、キリコに熱い視線が突き刺さる。 最も危険な罠、それは不発弾。
たくまずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。
それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。
ウドは巨大な罠の街。
そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。
次回「罠」。
キリコも、巨大な不発弾。
自爆、誘爆、御用心。 人の運命を司るのは、神か、偶然か。
それは時の回廊を巡る永遠の謎掛け。
だが、キリコの運命を変えたのは、素体と呼ばれた、あの物体。
小惑星リドの闇の中で走り抜けた戦慄が、今、ウドの街に蘇る。
次回「素体」。
ヂヂリウムのシャワーの中から美女が微笑む。 ウドという汚れの海に、見え隠れする素体という氷塊。
どうやら、水面下の謎の根は深く重い。
人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、上がりまでは一天地六の賽の目次第。
鬼と出るか、蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。
次回「襲撃」。
キリコ、敢えて火中の栗を拾うか。 ファウストは、メフィスト・フェレスに心を売って明日を得た。
マクベスは、三人の魔女の予言にのって、地獄に落ちた。
キリコは素体に、己の運命を占う。
ここ、ウドの街で明日を買うのに必要なのは、ヂヂリウムと少々の危険。
次回「取引」。
ウドの商売には死の臭い。 昨日の夜、全てを失くして酸の雨に濡れていた。
今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。
明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、瓦礫の街に金を蒔く。
ウドは百年戦争が作ったパンドラの箱。
質を問わなきゃ何でもある。
次回「救出」。
明後日、そんな先の事はわからない。 敵の血潮で濡れた肩。
地獄の部隊と人の言う。
ウドの街に、百年戦争の亡霊が蘇る。
パルミスの高原、ミヨイテの宇宙に、無敵と謳われたメルキア装甲特殊部隊。
情無用、命無用の鉄騎兵。
この命、30億ギルダン也。
最も高価なワンマンアーミー。
次回「レッドショルダー」。
キリコ、危険に向かうが本能か。 鉄の騎兵が走る、跳ぶ、吼える。
機銃が唸り、ミサイルが弾ける。
鉄の腕が秘密の扉をこじ開ける。
炎の向こうに待ち受ける、ゆらめく影は何だ。
いま、解きあかされる、小惑星リドの謀略。
いま、その正体を見せる素体の謎。
次回「逆襲」。
キリコ、牙城を撃て。 百年戦争とリド、素体、キリコ、ウド、パーフェクトソルジャー。
縺れた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。
アストラギウス銀河に織りなされる、神の企んだ紋様は何。
巨大なタピスタリーに描かれた壮大なるドラマ。
その時、キリコは叫んだ。
フィアナ!と。
次回「絆」。
いよいよキャスティング完了。 降り注ぐ火玉。
舞い降りる鉄騎兵。
欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。
圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躪しつくす。
ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、老いも若きも、男も女も、昨日も明日も呑み込んで、走る、炎、炎。
音をたててウドが沈む。
次回「脱出」。
不死鳥は炎を浴びて蘇る。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています