この件に関しては珍しく警察がようやっとる

 東京都中野区で昨年12月に発生した強盗傷害事件の容疑者を逮捕した際に警視庁が押収した携帯電話に、足立区内の地名が記載されていたことが捜査関係者への取材でわかった。同じ携帯電話には、今月19日に発生した狛江市の強盗殺害事件に関する事前のやりとりが確認されていたため、同庁は足立区内でも強盗のターゲットとされていた可能性があるとみて、住民を避難させるなど警戒を強化したという。

 警視庁は今月20日、不審なレンタカーがあるとの通報を受け、足立区内で職業不詳の永田陸人容疑者(21)を職務質問。中野区の事件にかかわったとして、翌21日に逮捕した。

 捜査関係者によると、永田容疑者の脇にあったレンタカーの車内から携帯電話を押収して解析したところ、「狛江市」という地名や時間などが記されていたほか、足立区の地名も記載されていた。

 狛江市ではすでに強盗殺人事件が起きていたことから、警視庁は、携帯電話に記載された足立区の地名にある住宅も強盗の被害に遭うおそれがあると判断。過去に資産状況を尋ねるような不審な電話を受けたことがある住民などを避難させた上で、警察官を配置するなど警戒を強化したという。