https://news.yahoo.co.jp/articles/f3fa593891ba3d0890440aaccd2d26780d40b2be

半年間の合宿型プログラムに参加したハンナさん(仮名)。彼女が(そうとは知らずに)転向療法を受けるプログラムに参加した当初の目的は、摂食障害の治療のためだったと言います。

敬虔なクリスチャンの家庭に育ったハンナさんは、信仰に基づく奉仕活動が自分を助けてくれると信じ、良くなりたいという思いから、指示されたことはすべてこなしていたそう。

ところが、スタッフが指示するルールは摂食障害とは関係のないものばかり。彼女は疑念を抱き始めます。実は、ハンナさんは自分が同性愛者だと告げてしまったため、あらゆる治療プログラムはセクシャリティに集中していたのです。

スタッフからは「体に潜む悪魔の匂いがする」と言われたり、子宮に手を当てて祈る外部の訪問者からは「異性愛者になって悔い改めなければ、将来子どもは望めない」と告げられたりしたこともありました。

次第に、この言葉を信じるようになっていき、自分の中の“ぞっとする部分”がなくなるように、毎日神に祈り始めたハンナさん。そして彼女自身も、自分のセクシャリティが「“病気”なのではないか」と思い込むようになったと言います。