一流打者の教えを胸に、大飛躍を遂げてみせる。日本ハムの江越大賀外野手(29)が26日、沖縄・名護で行われている先乗り合同自主トレに参加。打撃や守備練習に汗を流した。
今オフは中日・大島洋平外野手(37)の古巣である日本生命で自主トレを実施。2019、20年に最多安打を獲得した打撃職人から金言を授かった。

打撃開眼を目指し、11日から20日までを大阪で過ごした。阪神時代の先輩で、今季から日本生命の特別コーチに就任した福留孝介氏(45)に声をかけられ、大島との合同自主トレは実現した。
俊足、強肩で抜群の身体能力を誇る江越だが、1軍舞台では3年間無安打。課題とするバッティングの改善へ向け、またとない機会を得た。

通算1885安打を誇る大島からは、タイミングの取り方についてヒントを授かった。
「投手のモーションに合わせること。投手が足を着くぐらいで自分も足を着く。早くタイミングを取って、目でボールを見る時間をつくった方が良いと言われた。今のところ手応えは良い」と、好感触を持って打撃改造に取り組んでいる。

共に過ごす時間を通して、ベテランのすごみを味わった。
「一緒にトレーニングやランニングをやって、体の強さにびっくりした。あの年齢で(筋トレで)重りを上げる時の重さも、走るのも僕らと変わらない」。衰え知らずのフィジカルに驚きと大きな刺激をもらった。

昨秋のキャンプでは新庄監督直々の指導を受け、強振を捨てた新たなバッティングスタイルの習得を目指した。
指揮官からもらったヘッドバランス型のバットも継続して使用。「僕が前に使っていた物よりもグリップが少し太い。(重心が)少し先の方にあってヘッドが利く」。操作性抜群の相棒を手にミート重視の打法に磨きをかけた。

新天地で迎える新たなシーズン。並み居るライバルとの競争を勝ち抜く覚悟はできている。
「打たないと試合に出られないので、3割打って試合に出たい。今までとは違う姿を見せたいし、自信のある守備ではゴールデングラブ賞を獲りたい。競争を楽しみます。絶対に負けません」。心機一転、生まれ変わった姿でフィールドを駆け回る。

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