右足関節骨折から復帰を目指す広島床田寛樹投手(27)が29日、マツダスタジアムで約半年ぶりにブルペン投球を行った。

 昨年8月3日DeNA戦(横浜)で打席から走りだした際に転倒し、骨折。その日以降では初めてブルペン投球を行い、捕手を立たせた状態で直球を18球ほど投げた。「普通に入ってみたという感じ。明日も一応入るので、まぁいけるかな」と手応えを明かした。

 投げることに関しては「全く不安はないです」と言いきった。1軍スタートが決まった春季キャンプでも、ランメニュー以外はフルメニューに取り組む予定。「投げられるところをしっかり見せたい。照準は開幕ローテ? そうですね、はい」と段階を踏んでいく。

 走ることに関しては不安が残るが「最近はショートダッシュというか、切り返しだったりとか、いきなりストップしたりとか、そういう動きはやっています」と強調。

 昨季は先発左腕の軸になり、シーズン前半戦だけで年間自己最多となる8勝を挙げた。不運なケガに見舞われなければ、自身の成績も、チームの成績も違ったものになっていた。チームの命運を握る左腕が、完全復活を期して春季キャンプを迎える。