その一方で「悔しかった出来事」として矢野前監督が挙げたのは「サイン盗み」の疑いをかけられた2021年7月6日のヤクルト戦(神宮)。

「あれが一番悔しかったですね。ヤクルトさんに何も悪気はないし、逆の立場でそういう風に思われる動きがあったっていうのも、ゼロではないと思ってます。次の日に(ヤクルトの)高津監督とも話をして。『何かあったら俺らで話をして、解決できることはしようやって。ウチは絶対やれへん。絶対やってない。もし俺がやってたら永久追放でもなんでもしてくれていい』と」

 当該の試合で〝伝達行為〟を疑われた二塁走者は近本。「近本ってそういう選手ではない。どっちかっていうとマイペースというか。次に言われたのが(打席にいた)佐藤輝でしょ。できるわけがない(笑い)。『子供たちの見本になろう』と言ってきた僕らが、そういうことをするわけがない。ヤクルトには変な感情は全くないんですけど、僕ら側からすると絶対にやってないので、あれはちょっと悔しかったですね」。

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