来日2年目を迎えた巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)が29日、大人気アニメ「ドラゴンボール」のキャラクター・孫悟飯を目指す意気込みを示した。マイヒーローの生きざまと米独立リーグから入団し、才能を開花させつつある自身の野球人生を重ね合わせ、さらなる飛躍を誓った。今月28日に来日し、この日はG球場で自主トレを行った助っ人が、今季から新たに球団と2年契約を結んだことも明らかになった。

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 ウォーカーが今季から2年契約を結んだことが明らかになった。単年契約だった昨年の推定年俸3400万円から、同1億円に大幅アップ。米独立リーグ生活が長かった苦労人がジャパニーズドリームをつかんだ。

 明るく前向きな性格で、ファンからも愛された。課題の守備練習にも昨季は亀井コーチと懸命に取り組み、日本語の勉強にも挑戦。球団は向上心あふれる練習姿勢を高く評価している。

 来日前は米独立リーグでプレー。給与も十分ではなく、アルバイトと野球を両立して生計を立てていた。「ドライバーもやったことあるし、時には革製品を作る工場で財布とかベルトを作ったりもした。自分の夢を追うために稼がなければいけなかったので、そういう仕事をいくつかしたことがある」という苦労人だ。

 複数年契約を結び、「チャンスを与えてくれた巨人に感謝している。長く日本でプレーできるように頑張りたい」と決意しているという。常に貪欲に上を目指すウォーカーの、さらなる成長が期待される。