門倉貴史
エコノミスト/経済評論家

もともと回転寿司チェーンが回転レーンを導入した一番の狙いは、人件費を抑制することだった。
回転レーン導入によって人件費は2割ほど削減できると言われており、店は浮いた人件費を仕入れコストに回して、顧客に原価率の高い商品を低価格で提供していた。
もし回転レーンを撤廃すれば、人件費が膨らむことは避けられず、利益を確保するために商品の値上げラッシュとなる恐れもあるだろう。
回転寿司チェーンでの迷惑行為は、回転寿司業界に巨額の損失を発生させるだけでなく、利用客にとっても値上げによる出費の増加というマイナスの影響を及ぼす可能性が高い。このような迷惑行為には厳正に対応すべきだろう。