英国は1970年代には「欧州の病人」と言われたが、今や「先進国の病人」になったようだ。国際通貨基金(IMF)が1月30日に発表した2023年の世界経済見通しによると、英国は先進国の中で唯一マイナス成長に陥る見込みだ。この悲観的な見通しの発表はくしくも英国の欧州連合(EU)離脱3周年の日と重なった。EU離脱が経済低迷の唯一の原因というわけではないが、その一因になっているのは確かだ。