規定では侍ジャパンのメジャー組5人はWBC管轄外の2月25日~3月4日の壮行試合4試合(ソフトバンク戦、中日戦)に出場できない。そうなると、壮行試合の外野は誰が守るのか。NPB関係者がこう言った。

「阪神の近本やヤクルトの塩見らが20人の予備メンバーに入っているとみられるが、合宿の段階では呼ばない可能性がある。代わりに栗山監督は若手の外野手を複数招集する準備を進めていて、代表がキャンプを張るサンマリンスタジアムでキャンプ中の巨人や、近隣の清武町にいるオリックスから呼びたい意向があるそうです」

 巨人の一軍は15日に2次キャンプ地の沖縄へ移動してしまうため、呼ぶなら二軍のメンバーに限られる。ここで浮上するのが、二軍スタートとなった巨人のドラフト1位ルーキー・浅野翔吾(18=高松商)である。

「2009年のWBCの時、日本代表の監督も兼務していた原監督は、それまで規定打席に達したことがなかった亀井(現打撃コーチ)を代表メンバーに選んだ。出番は少なかったものの、同じ外野手のイチローと行動を共にすることで『学ぶことは多かった』と振り返っていた。亀井はその年のシーズンでキャリアハイの成績(134試合に出て打率.290)を残した。もし浅野が呼ばれるなら、学ぶことは多い」(巨人のチーム関係者)

 練習相手だけならまだしも、壮行試合に出場するというなら、高卒ルーキーは時期尚早かもしれない。ただ、そんなウルトラCのプランが周辺でささやかれるほど、侍ジャパンは今、テンヤワンヤになっている。