落合博満氏 中村ノリを打撃指導「コンコンと説教したよ」

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた
落合博満氏(69)が3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。
07年から2シーズン、中日に在籍した中村紀洋にバットの握り方を巡って説教した思い出を明かした。

 落合氏は「バットのグリップから小指を出すっていう、あれだけはやめろって言ったんだけどね。
そこにグルグルテープを巻いて」と切り出した。「(テープを)巻かなくていいバットをつくれば
いいじゃないかって言ったんだけど、直らなくて。コンコンと説教したことあるよ」と苦笑いした。

 落合氏の打撃フォームを取り入れるなどした中村だが「彼は自分のよさをあんまり
理解してなかった」と指摘。右方向に本塁打できるボールを引っ張りにいく傾向があり、
打率が上がらなくなっていた。「お前の一番いいのは右中間にホームラン打ってる
ときなんだよ」と説得したが、左翼への本塁打にこだわった。

 落合氏は「それさえなければもっと数字は伸びたんだろうけどね。それでもその後、
楽天、横浜(現DeNA)行って、うちに育成で入ってこなければ野球生命終わってたのが、
延びたんだからプラスだったってことでしょ」と独特の言い回しで中村の成功を称えた。

 最後にグリップから小指を出す握り方の弊害について「全ての指でちゃんと握ってる
方が力出るでしょう」と説明。「野球で一番大事なのは小指。使わないのはもったいない」と持論を展開した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/408f734b404702d7d05b9ff45d3e430aa7f37063