「中日にセレモニーを要求」と報道されて…平田良介がいま明かす“あの退団会見”の真相
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戦力外となった現実は受け入れた。
ただ。そう言って、平田が本音を漏らす。
「あの会見は、いらんかったなぁ」
10月4日。中日が平田の退団会見を開いた。チームの功労者としてしかるべき場を設けたいといった球団の温情を理解しつつも、本人の「いらんかった」の言葉には、ちょっとした後悔や懺悔も含まれていたのである。
グラウンドで声を枯らしながら応援してくれたファンへ、涙ながらに感謝を述べた平田が、自由契約の経緯を説明する。
例えば――と切り出す。
「僕も人間なんで、気持ちの浮き沈みがあるんですね。
そんな時に『タオルや映像を用意して花道を作るから、引退する意思はないか?』と球団から言われたら、もしかしたら引退していたかもしれない。
でも、現役を続けたかったので、実際にそう言われたとしても退団を選択していたと思います」
「球団にセレモニーを要求」と報道されて…
平田からすれば、湿った会見の場を少しでも和ませようと努めた、いわば冗談だった。
しかし、報道陣にはそう受け取ってもらえず、<盛大なセレモニーはできないと球団から言われたため、退団を選んだ>
と、事実とは大きく異なる形で報道されてしまったのである。
これが火種となり、平田の退団会見はちょっとした“炎上騒ぎ”となった。 自分の口から発した平田でさえ、「ホンマに言っちゃったんかな?」と不安になり、信頼できる記者に相談したほどだった。
その彼が地元愛知のテレビ局から会見の映像を見せてもらい、「良介は、間違いなく球団にセレモニーを要求するようなことは言ってないよ」と伝えられ安堵した。
後日、自身のYouTubeチャンネルとインスタグラムで騒動を起こしてしまったことへの謝罪と、
再度、会見での発言の経緯を丁寧に説明しようと決断したのは、そのためでもあった。
「むちゃくちゃな話にされたまま終わらせたくなかったんで。
まあ、周りの方たちの印象を悪くしてしまったんで、少しでも良くしていきたいって思ったのはありましたよね」 中日を去った平田は、NPBでの現役続行を強調していた。
しかし、実際のところは「野球が好きなんで、プレーできればどこでもよかった」のだという。
独立リーグ・北九州フェニックスの監督で、大阪桐蔭の先輩でもある西岡剛から声をかけられるなど、NPB以外ではいくつか勧誘はあった
それでも平田は、昨年末に現役引退を発表した。
矛盾する決断の理由を、こう明かす。
「これからも家族を養っていくことを考えたら、少しでも早く社会人として再スタートしたほうがいいんじゃないかって。
だから、『年内までにNPBからオファーがなかったら引退しよう』ってなりましたね」
潔くユニフォームを脱いだ平田は、年明けからメディアに出演するなど精力的に活動する。
充実した日々は「野球に携わる仕事をたくさんしたいですね」と、弾む口調が物語る。
https://number.bunshun.jp/articles/-/856297 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています