電撃訪問に驚きを隠せなかった。広島の球団アドバイザーを務める黒田博樹氏(47)が4日、一軍キャンプが行われている宮崎県日南市の天福球場を訪れた。何も知らされていなかった新井貴浩監督(46)は「ビックリした」と話した。

 この日の正午過ぎ、フリー打撃を見守る指揮官の隣にジャケット姿の男性が立った。鈴木球団本部長から「来客がある」と言われ、バックネット裏に向かおうとした新井監督が横に立っていた黒田氏を見つけ、驚がくの表情を浮かべる。

「黒田さん、第2クールからって聞いてて…」という指揮官は「ほんとに、ビックリした」とその時を振り返る。球団幹部によれば、数日前に黒田氏の訪問を把握していたが「監督にバレないように」と綿密に計画が練られていたという。

 黒田氏もこう明かす。「(監督から)数日前から結構メールをいただいてて、いつ来るかずっと催促されてたんで『行けたら行く』という返事だけして。今日は黙ってきました」。そして「(監督は)驚いてましたけどね」と話した。

 指揮官は「コーチとかも知っとったらしいね」と苦笑いで「知らなかったのは? 俺だけよ」。それでも黒田アドバイザーへの期待について「生きたお手本なので、投手陣にはどんどん質問しに行ってほしい」と熱っぽく語った。

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