立浪なら叩かれていそうなアドバイス


◆ 「いただいたアドバイスが消える訳ではない」
 2年間、様々なアドバイスを送ってくれた能見篤史・兼任コーチが現役を引退し、退団した。
 8月中旬以降、1カ月以上も勝ち星に見放されていた昨年は「このままじゃ、勝てないよ」とだけ告げられ、今季は開幕直後に「今年は8勝止まりだね」と声を掛けられた。
 理由も、答えも示さないアドバイス。冷たく聞こえるが、自分で答えを見つけて負のスパイラルから抜け出すことで、初めてプロの世界で長く活躍することが出来るという意味が込められている。
 能見によると、前者は「まだ20歳前後で疲れるのは当たり前。本人はそうは思っていなかったようですが、誰もフル回転してくれなんて思ってはいません」と、背負い込むなという意味で。後者は「勝てる時は勝てますが、いろんな要素がありますからね。あくまで本人次第なんで」と、内容にこだわれという意味のようだ。
 タイミングをみての的確な助言。昨年は「1人で背負い過ぎなくてもいい」と気持ちを切り替えて新人王。今年も、能見の告げた8勝を3勝も上回ることが出来た。

https://news.yahoo.co.jp/articles/565b2305afa4cdf3e386942a4b540aec1d2ba48f