フランシスコ・ザビエル イエズス会友宛、コチンにて、 一五五二年一月二九日

……日本人に男色は罪であると説いた。そうすると日本人たちはゲラゲラと笑いながら
「この人は男色は罪悪だと言つてるよ!」と嘲笑さる。
つまりこれらの悪業が、日本人の間ではしきりに行われてるのである。実に嘆かわしい。

(日本の僧侶は)平気で姦淫し、姦淫するための少年を養っている。
それを僧侶に詰問すると、「男色は罪ではない。なにが悪いのか」と言って、飄々としている。
したがって日本人全体がこの悪習を行っている。坊さんがやっているのだから、庶民がやるのも当然だと考えているのだ。