DeNA・三浦大輔監督が9日、今キャンプ初の実戦となる11日の紅白戦に、21年ドラフト1位・小園健太と、22年ドラフト1位・松尾汐恩(大阪桐蔭)の2人をバッテリーにして先発出場させることを明かした。チームの近未来黄金バッテリーでの紅白戦開幕に指揮官は「いろんなことを想像してもらえればいい。ただ競争は始まってます」とサバイバル紅白戦もあわせて予告。第3クール初日のキャンプ初実戦から生き残りをかけた戦いが始まる。

 21年ドラフト1位の小園健太は昨年は1軍登板はなかったが2年連続のキャンプA班(1軍)スタート。ここまで順調に調整を進めている。22年ドラフト1位・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)も1軍スタートで伊藤、戸柱らと同じメニューをこなし軽快な動きを披露。2人のバッテリーが実現することになった。

 さらに「競争」を想像させるオーダーも明かされている。白組のドラ1バッテリーに対するのは昨年開幕ローテ入りを果たしながら振るわなかった左腕・坂本裕哉と、松尾と捕手枠を争うであろう山本祐大のバッテリー。4番・牧秀悟に対するのは、新外国人の4番・アンバギー。ショートは森敬斗、京田陽太が先発出場で火花を散らす。ドラフト3位・林琢真(駒大)も二塁を守り、DHには育成唯一の1軍キャンプスタートの勝又が入る。バッテリーだけでなく、指揮官は次々に見どころ、勝負どころを明かしていった。「バッテリーだけでなく、競争は始まっている。全員が全員1軍の試合に出られるわけではない」と競争心をあおった。