使い捨てコンタクトレンズの一部商品で欠品が相次ぎ、利用者から不安の声が広がっている。新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、昨年から大手メーカーの製品の一部の度数が購入できない状況が続いている。利用者が欠品に気づかないケースも多く、販売店などが対応に追われている。

 製品の一部度数に欠品が出ているメーカーは、「ジョンソン・エンド・ジョンソンビジョンケアカンパニー」(米国)、ボシュロム(カナダ)、クーパービジョン(米国)「メニコン」(愛知県名古屋市)、アルコン(米国)など。

 メニコンでは、1日使い捨てタイプの「1DAYメニコン プレミオ」シリーズの一部度数で欠品が出ている。同社によると、新型コロナウイルスの行動制限緩和で注文が想定を上回って生産能力を超過。生産能力増強のため設備投資を進めていたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で電子部品調達に支障が出たため、需要拡大に対応できていないという。

メニコン広報によると、欠品は昨年8月から続いているといい、「春ごろから、徐々に供給を再開する予定」としている。